スウィートハロウィン





 「Trick or Treat?」  大好きなあなたに、極上のお菓子と悪戯を。 「まぁ、アルフォンス君の手作りなの?」  軽く目を見開いたリザさんは掌に乗っかる、赤いリボンの巻かれた袋をまじまじと見つめた。袋の中身は、かぼちゃの形をしたクッキーだ。 「ええ、お口に合うか判りませんが、良ければ食べてください」 「ありがとう、是非頂くわ」  嬉しそうににっこりと微笑むリザさんに、僕まで嬉しくなる。 「今日は何かあったかね?」  黙って僕達のやり取りを見ていた、この部屋の主であるロイさんの手にも、こちらは青いリボンでラッピングを施された同じクッキーの袋が乗っている。  青いリボンを指先で弄りながら、豪奢な椅子に背を預けているロイさんが、机の前に立つ僕を見上げた。 「今日はハロウィンなんですよ」  僕の言葉にロイさんだけでなく、リザさんまで「そういえば」という顔をして互いに見合わせた。  ハロウィン――さすがにこの歳で人様の家に押しかけて「お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」なんて言っていられないけれど、  少しくらい雰囲気を味わえればと思って、かぼちゃ形のクッキーを焼く事にしたんだ。  ……というのは、表向きの理由、だったりするんだけどね。  「この歳になってもハロウィンを味わえるのは良いわね。ありがとうアルフォンス君、休憩の時に皆と戴くわ」  もう一度、ありがとうと律儀にお礼を述べたリザさんは、仕事があるからと部屋から出て行った。  シンと静まり返る広い部屋の中、ロイさんと二人きりになる。 「アルフォンス」  名を呼ばれ、視線を向ければロイさんが手招きをしていた。ちょいちょいと空を上下する手に促され、大きな机を迂回しロイさんの前まで移動する。  すぐ下には僕を見上げる黒い瞳。優しげな光を帯びた眼差しが眩しげに見つめてくるから、なんとも気恥ずかしい。  一瞬視線を逸らしてしまった僕の手を、ロイさんがそっと掴んできた。 「ロイさん?」  手袋越しにロイさんの熱を感じながら名を呼べば、にこりと微笑まれた。  大好きなその笑顔は、いつでもどこでも僕を虜にして見蕩れさせてしまう、キラースマイル。  今回もつい笑顔に見蕩れていた僕は、ロイさんの笑顔の意味に気がつかないで暢気に頬を染めていたわけで――  急に手を引っ張られた時も、受身すら取れずロイさんと正面からぶつかった。 「っ!」  思っていたより衝撃は軽かったものの、反射的に目を瞑っていた僕の背に回される腕の感触。  ゆっくりと瞼を上げればすぐ傍にロイさんの顔があった。突然のアップに、心臓がビックリして早鐘を打つ。 「ロ、ロイさん……!」  驚いて身を引こうとも、背に回された腕がそれを許してくれなくて、どんなにもがいても間近の距離は変わらなかった。  さっきと変わらずにこにこと微笑んでいるロイさんが憎らしくなってくる。  まぁ、見蕩れて隙を作ったのは自分なんだけど……僕が笑顔に弱いって知った上で仕掛けるんだから、性質悪い。  まだ騒ぎ立てる胸を押さえつつ、早々に諦めた僕は自分の状況に目を向けて、頬が熱くなった。  いつの間にやら、僕はロイさんの膝に腰掛けて抱っこされていたんだ。   「恥ずかしいんですけど……」  だから妙に近いんだ、なんて冷静に考えてる場合じゃない。  誰もいないからって膝に座るのは子供みたいで恥ずかしく、一応抗議をしてみるも。  「この方が近くにアルフォンスを感じられて、好きなんだが……嫌か?」  そう甘えたように返されれば、もう抗議を続けられそうになかった。  大好きな笑顔と甘い声で、尚且つ大好きなロイさんに言われたら拒否なんて出来ないから。  軍服越しに届く体温を久しく感じつつ、小さく「嫌じゃないです」と答えた。 「こうしてアルフォンスを抱くのも久しぶりだな」  僕の髪に顔を埋めるロイさんがどこか嬉しそうに呟いた。ロイさんの言う通り、僕達は約二週間ぶりにこうして顔を合わせている。  毎日会っていただけに、離れていた二週間は大きかった。嗅ぎなれたロイさんの匂いが懐かしいと思ってしまうくらい、ね。  無意識に擦り寄る身体を、ロイさんがぎゅっと抱き締めてくれた。   「……ハロウィンか」  言葉なく、熱を分け合うかのようにただ黙って抱き合っていたら、ぽつりとロイさんが言った。 「どうしたんです?」 「いや、私にだけかと思っていたんだが……」  意味が判らなくて顔を上げると、すぐに視線が逸らされた。  そのまま視線が固定されて、辿ると……青いリボンの掛かったクッキーにあたる。ちらちらとロイさんとそれの間を行き来して気がついた。 「ロイさん可愛い」  リザさんに嫉妬してたんだ……そんなロイさんの姿に、胸が甘く締め付けられる。くすぐったくて仕方ない。  くすくす笑うと「これでも嫉妬深いんだ」と言って、ロイさんは照れた顔を隠すように僕の胸に埋めてきた。  普段のロイさんとのギャップを感じて、また笑ってしまう。こんな可愛いロイさんが見られるなんて、クッキーを作ってきた甲斐があったというもの。  でも、これはまだまだ余興でしかなくて本番は「これから」。一人想像して、ニヤリと笑んだ。  机に置いてあるクッキーの袋に掛けられた青いリボンを解いて、クッキーを一つ摘む。 「じゃあ、ロイさんには特別オプション」  僕の言葉に顔を上げたロイさんの前で、摘んでいたクッキーを銜えた。 「こんな事、ロイさん以外にはしませんよ?」と唇を差し出す動作に、驚いたロイさんもすぐ嬉しそうに破顔した。 「頼むからしないでくれ……では、お言葉に甘えて戴こう」  顎に添えられた指が顔を上向けて、ロイさんが近づいてくる。  甘やかな視線の交差に胸がドキドキしているうちに、口元からクッキーが消えていた。 「美味しい」 「どっちですか?」  嬉しそうに言うもんだから、ちょっぴり悪戯を仕掛けてみた。  優しいロイさんの事、僕の求める言葉をすぐ口にしてくれるから、甘い言葉が欲しい時はこうやっていつも確信犯を装うんだ。 「私にとって君がくれるものは、何もかも甘くて美味しいよ」  覚えておきたまえ、とそっと耳元に落とされた囁きに、甘い痺れが全身を伝う。  言葉一つで僕を甘く幸せにしてくれるのは、世界中どこ探してもロイさんただ一人。  甘い囁きの余韻に浸りながら、こっそり口元を歪めた。 「ハロウィンも楽しいものだね」  嬉しそうに言うロイさんは知らない、ハロウィンに秘められた秘密を。  ただ甘いものを貰える日だと思ったら、大間違い。 「もう少し、戴きたいんだが」  強請るロイさんに頷いて、僕はまたクッキーを銜えた唇をロイさんへと差し出した。  自業自得ですよ? そう心の中で呟いて、瞼を閉じる。  甘い甘いハロウィンは、まだ始まったばかり。  机にちょこんと置かれた、クッキーの袋を見ては笑いが止まらない。それはロイさんに渡したクッキーと同じ色のリボンが掛かっている。  ちらと壁に掛かっている時計は見ると、午後二時半を指していた。――もうそろそろかな? 「おっ、これお前が作ってたやつか?」  頭上から聞き慣れた声がしたと思ったら、目の前に鎮座していたクッキーが消えていた。  慌てて上を仰ぐと、書類を抱えた兄さんが既にリボンを解き、クッキーを口にしようとしていた所だった。 「兄さん、それ悪戯用なんだけど」  その一言に、大きな口を開けたまま兄さんは動きを止めた。  眉を顰めてクッキーを見つめる兄さんの顔には「何だそれ?」と疑問が張り付いてはいるものの、僕の言葉を無視して食べようとはしなかった。  働いたのは天才錬金術師として数多の戦場を駆け抜けた勘か、はたまた危険を本能で察知する野生の勘か。  ロイさん以外の責任を取るつもりがない僕としてはどちらでもいいわけで、兄さんの聡明な判断にほっと胸を撫で下ろした。  丁寧にリボンまで結び直した兄さんは、疑問を口にしないままクッキーを返してくれた。  渡す時に物言いたげな表情をしていたけど、あえて僕は気がつかない振りを通した。 「助かったね兄さん」  ぼそりと小さく呟いた言葉に、兄さんの肩が露骨に震えたのを目端にとらえながら、机の横に置いてある自分の鞄を開ける。  今手にしている袋とリボンの色が違う、赤いリボンの袋を取り出した。リザさんに渡したヤツと同じ、中身は勿論カボチャ型のクッキーだ。 「兄さんのはこっち。あまり無理し過ぎないようにね?」  はい、と手渡したクッキーに、兄さんはさっきの事もあってか受け取るときに見構えたけど、それもすぐに解けて嬉しそうに笑った。 「さんきゅ、アル」  書類ここに置いとくからな、という言葉を残して背を向けた兄さんに、声を掛ける。 「兄さん、僕今日残業だから遅くなると思う」  振り返って頷いた兄さんは「気をつけて帰れよ」と手を振って部屋から出て行った。  兄さんが置いていった書類に早速目を通す僕に、隣の同僚の不思議そうな声がかかった。 「今日は残業なんてあったか?」 「ハロウィンですから、ね」  誤魔化したつもりも嘘をついたつもりも僕にはないけれど、その言葉に同僚は不思議そうな顔をして「はあ」と生返事をした。  当たり前の反応を示す同僚の様子にこっそり笑った僕の耳へ、内線電話のコール音が届く。  音の発信源へと首を巡らせば、上司が受話器を取った所だった。 「はい、そのように伝えて、向かわせます」  一言、二言交わしてすぐに切られたらしい受話器を見ながら、上司は「エルリック君」と僕を呼んだ。 「はい?」 「マスタング准将から、すぐに執務室に来てくれ、との事だ」  内心来た、とほくそ笑む。あれから二時間、ロイさん結構我慢したんだ。  ついスキップまで踏んでしまいそうになる足をこらえながら、部屋のドアを閉める直前、上司の一人事を耳にした。 「なんか具合悪そうだったな……」  そりゃ一袋分は食べたんだし、当然だよ――心の中で呟いて、ドアを閉めた  いつも悠然とした准将が、どんな顔して僕を待っているのか想像するだけで楽しい。  自然と急く足のおかげで、執務室まではそう時間も掛かることなく着く事が出来そうだ。  軽いノック六回が、僕が来たという合図だった。 「入りたまえ」  叩き終わったと同時に、室内から届いた声に「失礼します」と応え、豪奢な扉を開いた。  先程来た時とたいして変わらない室内の様子、その奥――妙に赤い顔をしたロイさんが椅子に腰掛けている。  一歩、一歩と、ゆっくりと焦らすように足を進めていく僕を咎める、黒い眼差しは濡れていた。 「どうしたんですか?」  努めて普段どおりに、にっこりと笑って問いかける。  ロイさんから見たら、白々しく嘯いて見えるだろう事もしっかりと計算のうち。 「……盛ったな?」  彼の傍まで辿り着いた僕を見上げながら溜息混じりに呟いた。  肩で息をしているロイさんの額には汗の玉が浮いていて、具合が芳しくない事を教えてくれる。 「大丈夫ですか?」  ワザと心配げな表情を向ければ、じろと睨まれた。 「そんな顔したって、怖くないですよ……色っぽいだけ」  そう囁いたら、ロイさんは赤かった顔を更に赤らめて視線を逸らした。  初めて見るロイさんの様子はひどく艶っぽくて、寛げられた首元に確かな欲を掻き立てられた。  薄く開いた口元から漏れる吐息の温度は、ロイさんの様子から容易に想像がつく。  懐を探り、指先に触れたものを取り出してロイさんの眼前に差し出した。  それは、ロイさんに渡した青いリボンの掛かったクッキーの袋。 「これ、悪戯用だったんです」  悪戯用、という言葉に目を見開いたロイさんの前で、青いリボンを解く。 「あなたが仕事で忙しいのは承知してます。頭で判ってても、感情はついていかなくて……悪いかなとは思ったけど、  僕に会いたくなるおまじないをクッキーにかけたんです」  コレですよ、とポケットを漁って取り出したのは、ピンク色した小さな小瓶。見せ付けるように振ると中の液体が揺れた。  ガラスで出来た蓋を取って袋の上で傾ける。一滴、一滴と落ちる透明な雫の正体は、媚薬。  その効果はロイさんを見れば一目瞭然だ。 「……悪かった。どうしたらいい? さっきから熱くてたまらないんだ」  申し訳なさそうに謝って、僕の腰に抱きついてくるロイさんの身体は軍服越しにも判るくらい熱かった。   「僕のお願い、聞いてくれます?」  ああ、と頷いたのを確認してから頬に手を添えて顔を上げさせた。野生の猛獣のように、欲に忠実な眼差しが露になる。  欲に忠実だからこそ壮絶な艶を纏う眼差しが、食いつかれて思う存分貪られる妄想へ僕をいざなう。甘い痺れが明確な欲望を伴って、身体を巡る。  黒い瞳には淫らな熱が灯り、妖しく濡れた輝きを放っていた。  僕にとってはそれだけで媚薬となり、ロイさんの瞳に映る彼を覗き込む僕の瞳も同じように濡れて見えた。 「甘い悪戯を僕に頂戴」  クッキーを摘んで、形良い唇に銜えさせる。開いた唇から覗く赤い舌が扇情的だった。  さっきとは逆に、今度は僕が食べる番。あなたが欲しくなるおまじないを、あなたからかけて。  気がついたロイさんが、僕の肩を引き寄せて唇を寄せた。  近づいたクッキーを唇で二つに割って、互いの舌で相手に飲み込ませる。 「好きです……ロイさん」  椅子に腰掛ける彼に跨れば、上だった視界も今度は見上げる立場に変わる。  密着する身体から、見つめる眼差しからロイさんの孕む熱がうつったように、僕の身体も熱を上げていく。 「愛してる、アルフォンス」  伸ばされた指先に自分の指先を絡めて、キスを強請るように目を閉じる。  すぐに重ねられた唇は身体の熱さにまけないくらい熱かった。  無理矢理、唇を割って進入してきた舌はいつも以上に熱く、それだけで眩暈がした。火傷しそうな熱いそれが、口内を滅茶苦茶に弄っていく。  まだクッキーの甘さが残る舌が、的確に感じる場所を突き快感を生み出していくから、迸る喘ぎを止める事が出来ない。   「っ、ん……っふ」  漏れる吐息すら奪う勢いで、口付けは激しく深くなっていく。  ロイさんの舌が熱いと思ったのは最初だけで、いつしか口内では温度差を感じないようになっていた。  僕の口内も舌も、口付けで熱を持ち、もうどちらが自分の舌か判らないくらいだ。  くちゅくちゅとなる水音が一層口付けを深いものにし、口端から流れる唾液が激しさを物語っている。  理性というストッパーをなくした僕達の口付けは、今までしたことがないくらいの激しい口付けだった。  もっと、と互いを求める唇はどんどん貪欲になって、留まることを知らない。 「君が欲しい……」  うわごとのように呟く唇に、今度は僕から口付けを求めた。力強く引き寄せられ腕に助けられ、一気に深いキスとなる。  熱い口内で交わされる、容赦ない舌のやり取りにもう何がなんだか判らない。ただ熱くて、もっとその熱さが欲しくてたまらない。  互いの纏う衣服を脱がす手は引き裂かんばかりに乱暴で、これからの一時へ否応なく期待感が高まる。  熱い肌と肌が擦れるだけで背筋が震え、這わされる手がもたらす感覚に酔いしれた。  熱い身体は薬のせいか、ロイさんのせいか――今そんな事を考えるのは無粋だった。  ソファに座る僕の膝を枕に、シャツ一枚のロイさんが寝息を立てている。  子供のような寝顔のロイさんの頬へ、数え切れないくらい何度目かのキスを落とした。  すやすやと眠るロイさんに触発されて僕も眠かったりするんだけど、こうして寝顔を見る機会はあまりないから勿体無くて。  眠気覚ましになればと、さっきからキスしたり髪に触れたりしてどうにか堪えてる。  どこか疲れを滲ませるロイさんの寝顔に、薬を使ったのは悪かったなと今更後悔が押し寄せていた。  でも、正直……良かったかも。  ロイさんの肌蹴た胸元に浮かぶ鬱血の痕を見て先程の行為を思い出し、一人真っ赤になった。  ここ二週間会えなかったのは、ロイさんが仕事で地方へ行っていたからだ。  のらりくらりとしながらもその実、仕事に忙殺されている忙しい身だと判っていたつもりだったけど……感情はどうしても、理性に従えなくて。  寂しくて、会いたくて――欲しかった。  思いとは裏腹に、どうしても「抱いて」の一言が言えそうになかったから。ちょうどハロウィンだったし便乗して媚薬を盛った。  言葉だけでもキスだけでも寂しさは埋められない。身体全部でロイさんを感じたかった。 「ごめんね、ロイさん」  頭を撫でながら呟いた僕の手に、大きな手が重なった。  驚いて見やると、いつの間に起きていたのか、ロイさんが穏やかな眼差しで僕を見ていた。  もうその瞳に、さっきの熱情は見当たらない。 「アルフォンスに盛られるとは思わなかったよ……」  その声は咎めるというよりも嬉しそうに聞こえたから、ごめんなさいともう一度謝った僕の頬は緩んでいたと思う。 「それだけ、私が欲しかった、という事だろう?」  意地悪く微笑むロイさんに、そのまま認めるのは恥ずかしい。  しばらく逡巡した後、結局頷いた。薬まで使ったんだし、潔く認めた方がマシかもしれない。 「いつでもロイさんが欲しいって思ってますよ……」 「そうか、一緒だな」  髪を撫でていた僕の手に口付けてロイさんは笑った。 「まだ、ハロウィンは終わっていない、か」  急に起き上がったロイさんが時計を確認して呟いた。つられて時計に目をやると、午後七時を回った所だった。  時計に気を取られているうち、掠め取れるように口付けられた。 「もう少し……ハロウィンを満喫しないか?」  僕の身体に散る、欲望の朱をシャツの隙間からなぞりながら囁く。まだ熱を孕む身体の芯がじわりと疼いた。  指先で触れられるだけで、疲労を訴えていたはずの身体はロイさんの熱を求めだす。  もうこうなったら、ロイさんの誘いなんて断れない。 「さっきよりも甘くしてくれるなら、喜んで」  大好きなあなたがくれるものなら、なんでも甘いって事を知っているから。  一緒にいるだけでお願いなんて、叶ってるも同然なんだけどね?                                                            「スウィートハロウイン」H.17.11.3

 

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